モンスターボール100個

インターネットと一緒にあそんで、かんがえる場所

福島から

無力ながらに動いたことで、


海外のメディアの報道で東日本大震災件にかんして混乱も招いた事も確かですが、
1秒でも早く、海外からの支援につながる助けになれたなら。。
あの覚悟も無駄ではなかったのかなと思っています。
まぁ、そんなこといっても無力感でいっぱいですが。。

そして、その経験を伝えることで

これから”生きる”事に関して、
これから”やれることをやる”事に関して、
みなさんが考えるキッカケになれば幸いです。


今回は、ちょっと東京に帰ってからの事を書きます。


経緯をしっかり話すと、前回書いた日記

地震と津波と原発と、僕と3.11(長文) - モンスターボール100個

の中では触れて無かったのですが、
実はある事ですごい不安を感じていたんですね。

それは、自分のライフラインでもあったツイッター
ネット上での事だったのですが、

みんな誰も直接助けに動いてこなかった事なんですね。

別に誰かに、命捨てる覚悟で来い!という事を強いたかったわけではなく、
それだけそこの状況が酷くて、それに対してまだ誰も救済に来ていない状況だったので

物資も、捜索隊もすべて足りていなかったんですね。
早急に必要だった。

なのに、TL上はみんな普通の生活にもどろうとしていたり、
食料がない話などになっていて、自分たちの東京エリアの生活で
既にパニクっていたわけです。

このままでは、助かった命まで失うことになっていまうと思って、
必死にツイッターでは呼びかけていました。


そんな中、堀江さんのツイートが気になって

聞いたんですね。ちょうど物資を実際に山形から調達できていたので、

そしたら、




まぁ、無駄です。。と。
そのツイートを見ていた多くの方々も

“つか大迷惑だろ”
”これを読むべき→阪神・淡路大震災を経験した市議のブログ http://bit.ly/h6senA
”意味ないどころか逆効果”
“スーパーの物を買い占める方が問題な気がします。。。”
”っていうか個人の物資はどこの自治体も受け取らない。”
”西宮市議「ボランティアは邪魔」「送られてくるものは千羽鶴と同じゴミ http://bit.ly/gKj7GH
”逆に迷惑かもしれない。だけど、その気持ちは無駄ではない”
”邪魔になるし傷んでゴミになるし。なれない人は近付かない”
”意味ない上に、阪神淡路の教訓を生かしていないのでは。買占めた地域に負担、現場に廃棄物を持込み負担。”
被災した現地の方々が、大量のボランティアや物資を「受け入れ」するのは大変な労力がかかるんです。そして、その方々の車が道をふさいで、被災した方々の生活を著しく不便にするのです”
”迷惑でしかない”
阪神淡路で被災された西宮市議会議員今村岳司さんのブログ。「呼ばれでもしないかぎり、絶対に被災地に行かないこと」「要請されないかぎり何も送らないこと」「ぜったいにこちらから安否確認の通信をしないこと」”
”こうゆうバカのせいか”
”今は広範囲で物資が不足してるのに意味ない訳ないのでは?ガソリンさえあれば物がある所まではいける人が多数なのだから。”
”帰りのガソリンは、現地での食料は、生活の場は確保できているのでしょうか。決して現地の資源に手を出さずに行動して下さい。現地の役に立つことを願っています。頑張って下さい!!”

などなど、、やべ、、結構反応されたツイート全部のせちった。
牧師の方からも怒られました。笑

で、、、そうとうへこみました。
自分にはやはり偽善の気持ちがあったのか、
そんな甘い考えで、過去の教訓も生かせず。。と。。

でもね、明らかに周りを見渡すと、
誰も来てないし、役所の人間が被災者の方達を
支援しているようにも見えない。

これで本当に、NPOの団体がくるのを待っていいのだろうか、
街全体がすっぽり無くなっている場所もあるのに。。と思っていたんです。


そしたら、次の日こんなツイートが堀江さんからあって、

怒り爆発してしまいました。(念のため言うけど堀江さんにではなくてね)

要するに、前例のない災害で結局物資が早急に必要だったわけです。

それなのに、批判するだけでケツペタつけて
普通の生活をキープして募金をして節電すれば
自分のやれることをやっていると思っている事に
すごい憤りを感じました。

この巨大規模の前例のない災害を、
被災者でもある東京の人達が全く感じきれていない。

しかも、どちらかと言えば冷めた目で見ているように見えました。

その時、怖かったですね。
こうやって見捨てられてしまうんでわないか。
次の日までもつかわからない人達がいるのに、、。

と思って、、。


そこから、この状況を知った僕がいかないのは絶対にありえない
とおもい物資を必ず送り届けようと決めました。

その後、秋田に避難して東京に戻ってきたので、
速攻物資を調達して頂いていた山形の現地のドライバーさんと連絡をして
CNNとも物資をどうするか、使わないのなら現地に寄付してもよいか確認をとり
その物資を確保しました。

次はバス。なんと、その現地のバスドライバーさんが、僕の意思に賛同してくれて
是非手伝いたい!と。

そこからは、

福島県南相馬市まで - モンスターボール100個

に書いてあるストーリーの通りなのですが、




実はその前に
福島の避難区域から避難してきた方々がいる
埼玉スーパーアリーナに取材しにいっていました。


その時のが、これなのですが、
http://edition.cnn.com/video/data/2.0/video/world/2011/03/18/coren.japan.nuclear.refugees.cnn.html

本当に、
言葉にできない、言葉をかけられない状態でした。。
そうとう、言葉を掛けるのに苦労しました。。



生後4ヶ月の18歳のお母さんがいました。
赤ちゃんの事が心配で、目には見えないけど、将来のことなので
放射線が本当に心配だと。。

彼女は必死に逃げてきたのに、千葉と東京の役所に避難所を問い合わせたところ、
もう避難所は閉めきったと断られ、やっとこの場所にたどり着いたという所でした。


そして、福島はガソリンが無い中で避難命令が出ている状態。
その中で逃げようと必死。

その為福島は高速を無料で開放していたのに
TVでは「閉鎖」と報道してたそうで、「なんでそんな嘘を言うんだ!」と怒っていました。

そして、埼玉まで来たのにアリーナは30日までしか居ることが出来ず、
関東の人達は「ここも安全じゃなくて、政府は嘘をついてる。」と言っていて
どこが安全なのかわからない。と困惑していた。。



また、原発の近くに住んでいて、
津波で家も失い、家族も揃った状態ではなく、
となり近所の知り合いと逃げてきた家族も居ました。

もぅ帰るところもないけど、落ち着きたいと言っていました。
福島にはもう戻れないかも知れない。
子供の事も場所が決まらなければ、学校も幼稚園も決まらない。
どこにいけばいいか分からない。

でも子供達がいて、子供達が元気だから、それだけでも救いだと。
「この子、おれとそっくりだろ?」って子供を抱っこしていた。

ただ、原発については、周りには社宅もあったし

それで暮らしていた人達も大勢いたから
悪く言えないのかなって気持ちもあると。。

それで成り立っていたのかもしれないから。。と。

僕はそれを聞いたとき、

そんなことを人におもわせちゃいけない。。
そんな矛盾を人に抱かせて人が故郷を失うことを
しょうがないなんて思わせては絶対にいけないと思った。


これが原発反対の一番の理由です。





その後も、話をすると
お年で痴呆症が入りながらも避難してきた方もいたり。
「私は、よく遊びにくるんです。ここらへんに。」
って言ってましたから。。一瞬僕らきょとんとしてしまいました。。






そんな中、


せいやくんって子が、
休憩中にちょろちょろーと駆け寄ってきて、

僕とスタッフに鶴をくれた。



泣ける程、愛おしい感情が沸き上がってきた。。。。




こういう子達が、家族が、

僕らの生活の為に、電力のために、
それを動かす、会社、社会の利益のために。

故郷を捨てて、病院に拒否されたり、変な目で見られたり、
故郷の穀物を拒否されたり、故郷を怖がれたり。。。






こんなことは、、、、絶対にあっちゃいけない。








そう福島からきこえてきました。