読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

モンスターボール100個

インターネットと一緒にあそんで、かんがえる場所

逆輸入されるまで正しく評価されない、日本のクリエイター

f:id:hish_1ne:20141027220311p:plain
世界がうらやむ日本の才能の殆どは、日本で正当に評価されていないと思う。
日本最大の音楽の輸出源である「ゲームミュージック」のクリエイター達もそうだ。

多くのクリエイター達は、ゲーム音楽業界内では名があがる事がしばしあるが、音楽業界全体レベルで評価される事は少ない。だが反対に世界からは日本のコアでニッチな才能が数多く発見され、尊敬されている。


ノーベル賞などでは多く日本人の名前を目にする。村上春樹の様な小説家もそうだ。だけどなぜ日本ではそういった人達が世界で評価される前に、国内で歴史に埋もれず評価される基盤がないのか。


賞をとり、国外での評価がついてはじめて日本で重宝しはじめるこの習慣をただす事は出来ないのだろうか?と思う。


そんなことを、RedBull Music Academyが公開している「ディギン イン ザ カーツ」を見ていておもった。


このドキュメンタリーは、日本のゲーム音楽の作り手達「8bit」から現代のゲーム音楽に至るまでの貢献者達にスポットを当て、ゲーム音楽の変化と彼らの功績を讃える内容となっている。


アメリカ、ヨーロッパで著名の音楽プロデューサー達がインタビューに答えているのだが自分自身よく知っているMobb DeepのHavocは「みんなビデオゲームで遊んで育ったんだ。その音楽をつくった人達ってのはは讃えられぬ英雄達みたいなもんなんだよ、わかるか?」と言い、Kanyeと共に名声を気づいたJust Blaze等が、日本人のゲーム音楽を作った人達を「俺に人生かけてやりたい!と思えるものをくれた、そして自分のDNAに必要不可欠な要素を与えてくれた。」と言わしめていて衝撃を受けました。







よく考えてみれば、留学して間もなく英語もろくに喋れなかった僕がみんなとうまくとけ込めたのもスポーツをしていた事を除けば、みんなからしきりに「STREET FIGHTER! DRAGON BALL Z! POKEMON! DIGIMON! YU GI OH! FINAL FANTSY!」って近寄ってきてくれたからで、これは無論彼らゲームのクリエイター達の努力が人を感動させ、日本を感動させ、海を越え世界中に広まっていったからなんだよなぁと思う。他のアジア人には同じような評価はない。これだけみんなを魅了する特徴を持つアジア人というのは特殊なのだ。


そんな作品を作り続けていた人達が、国内で、得られるべき賞賛、得られるべきスポットライトをもらっていなかったのは、とても寂しく感じるし、恩恵を受けてきた僕らの世代がやっぱり恩返ししていかなければならないんだなぁと思った。


特にそう思わせたのが、このドキュメンタリーの中で紹介されている1人の影山雅司さんだった。彼の話す言葉に何かゲーム音楽をつくっていた時への切ない重いみたいなものを感じられたし、「自分がどれだけの評価を得ているのか、聞いてくれている人がいるのかというフィードバックがまるで無かったので、当時は。まぁ一番...やめる理由の中にもそれがあるのかもしれない。」と言っている。この「ゲーム」という世間一般から見たとき当時悪いものとして扱われていたこの娯楽のなかで、それをつくる人達の努力は埋もれて、今こうして当時を語る時に垣間みれる彼らの本音が、多くのゲームサウンドクリエイター達の中にはあったんだろうと想像する。


そして、今、インターネットを介して影山さんの音楽がどれだけ影響を与えたのかを知る事ができてまた音楽をやるきっかけになったと話す声には、涙が混じっていたし、やっぱり報われないと、やっていけいないよなぁ。と。


日本がこれ(評価)をしにくい理由ってなんなんでしょう。
主な理由としては
*ライバル心:自分も負けない!むしろ自分の方が評価されたい!から公には評価しない。
*妬み:好きな仕事をして生活を営んでいることに対するひがみから、評価よりも妬みの対象に。
*現実での評価には値しないという考え:ゲーム(またはサブカルに置き換えてもいいけど)現実世界に正しく健全だとはいえないジャンルからの貢献はどう評価していいかわからないので、評価しないでおく。あえていうなら「あ、わたしあの人が好きでスー。」程度。
なのかな。


だから、専門誌なら時たまっていうことはあるにしろ、
業界からしっかり評価して、しっかり待遇する。
彼らの活躍できる舞台の幅を広げる。
みたいな事をあまりしてきてないんじゃないかと。


ゲームをゲームとしてしか捉えてこなかったが為に、
こうなったのかも。


そういうのって、アメリカや韓国などに遅れをとってるプロゲームでも言えますよね。
これだけのゲーム大国なのに、テレビゲームをいつまでも「お遊び」として捉えた結果、
文化が追い越されるハメになってしまう。と。


ということで、このドキュメンタリーを見て、
これからをつくっているクリエイターの1人として、
自分も後世の人達をポジティブに影響できる作品をつくっていきたいなぁと思いました。



何度も見てもらえるような、
そして何度も見てもらえるとするなら、
何度見ても、気分を害することのない
できるだけ良質な作品を。