潮の匂いは。という詩が激しく感情を揺さぶる。
読んで感情を揺さぶられた。
自分の無力感等、なんでもないくらいの、
自分の現実では傍に寄りつけられないくらいの、潮の匂い...。
第9回宮城県高等学校文芸作品コンクール [詩部門]最優秀賞
第27回全国高等学校文芸コンクール [詩部門]入選
石巻西高校防災カレンダー『西翔暦』掲載
潮の匂いは。
片平 侑佳(平成25年卒業)
http://www.inisi.myswan.ne.jp/club/literary/index.html
潮の匂いは友の死を連れてきた。冬の海に身を削がれながら、君は最後に何を思ったのだろう。笑顔の遺影の口元からのぞく八重歯に、夏の日の青い空の下でくだらない話をして笑いあったことを思い出して、どうしようもなく泣きたくなる。もう一度だけ、君に会いたい。くだらない話をして、もう一度だけ笑いあって、サヨナラを、言いたい。
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田舎の情景が自分の中で思い浮かぶ。
その景色は僕の中ではどこか懐かしく、
綺麗な小麦色のフィルターがかかってみえる。
だけど、その思い出というのが、
二度と戻らない辛い現実を呼び戻すものだとしたら、
オレも彼の言葉を聞くと、
ただその場に座ってじっとしていたくなる。。