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モンスターボール100個

インターネットと一緒にあそんで、かんがえる場所

みんなが知らないカニエウエストの反骨精神

ヒップホップは終わらない

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カニエウエストの根本的な魅力は、
やっぱりあの図々しさにある。

カニエウエストが
大統領選に立候補するって言って、半笑いしながら
アメリカのメディアは取り上げてたけど
カニエウエストの人柄と過去を思い返せば
全然突拍子もないことでもないし、
調子に乗ってるわけでもないし、
ただただ「カニエだなぁ。」って思った。

でも、今までの彼の動きや
振る舞いを知らないと
「ぶっ飛んでるな。」
って思う人も多いと思う。

なのでその誤解を解くヒントになるかもしれない、
僕の知ってるカニエウエストにまつわることで
突筆できる事を書こうと思う。

カニエウエストはラッパーでは無かった

ヒップホップ・ラップという音楽ジャンルのファンであれば
これは周知の事実だと思うけど、
おそらくポップカルチャーとしての
カニエウエストを知っているのであれば
彼がラッパーとしてキャリアを
スタートしたもんだと思っている人が多いと思う。

彼は実は楽曲プロデューサー、
ビートメーカーとしてキャリアをスタートしている。

College dropoutのLast callでも語ってるけど
Beanie seagleのTruthだったり、
Jay-zのThis can’t be life、H to the Izzo、
Cam’ronのDown and Outなど
当時の多くのヒット曲を作っていました。

で、自身が作ったビートのデモの中で
カニエウエスト本人がラップして、
それをラッパーに聴かせてアピールしたりしていたら
Rockafellaレコードとラッパーとして契約してもらえることになったのでした。
Jay-Zの当時の相方Dame Dashがいち早く彼の才能に気づいたと言われています。)

彼自身の中では昔からラップしていたし、
自分にラップの才能があると信じていたのに
業界からは「君はプロデューサーだろ?」と言われ、
相手にされず悔しい思いをしたと
楽曲やインタビュー等で話していました。

例えばTeriyaki boyzとのコラボ曲でも...。

They used to say, "You'se a producer"<br> I'm glad I never listened to you losers,
― The Teriyaki Boyz (Ft. Kanye West) – I Still Love H.E.R.

TERIYAKI BOYZ - I still love H.E.R feat. Kanye West

TERIYAKI BOYZ - I still love H.E.R. feat.KANYE ...


ラッパー(アーティスト)になったカニエウエストがしたこと

個人的にはここが
カニエウエストがやったことで
一番興味深いことだと思います。

カニエウエストはデビュー前に出していた
Freshman’s adjustmentsというmixtapeが
2枚ほどあるのですが、
彼はデビューアルバムCollege dropoutで
自身のラッパーとしての力を証明した後、
カニエウエストの最初のCollegeシリーズとも言える全3枚
(College dropout, Late registration, Graduation)の中で

彼のミックステープやまだプロデューサーだった時から書き溜めていたリリックをそのまま使っているのです。

下記に僕が気づいたリリックがそのまま使われている部分
まとめましたので聴いてみてください。

Self consious (A.K.A Yeah) 2nd verse

Kanye West- Freshmen Adjustment- Self ...

All falls down 2nd verse - College dropout

Kanye West - All Falls Down ft. Syleena Johnson ...



Gossip files

Kanye West- Freshmen Adjustment- Gossip Files ...

School spirit - College dropout

Kanye West - School Spirit - uncensored - YouTube

I told’em I finished school
Then I started my own business
Oh you graduated?
Nah I decided that I was finished!

Hey mama(remix)

Kanye West- Freshmen Adjustment- Hey Mama ...

Hey mama - Late Registration

Kanye West - Hey Mama (Original Album Version ...


The Good, The Bad, The Ugly

Kanye West - Freshmen Adjustment Mixtape Tracks ...

The Good, The Bad, The Ugly - Don’t quite your day job

Consequence Feat. Kanye West - The Good The ...
(Consequence)


Home (1st verse)

Kanye West- Freshmen Adjustment- Home - YouTube

Home coming- Graduation

Kanye West - Homecoming - YouTube

From Old interview...(1:15分くらいから)
Kanye West Studio Footage - YouTube

Everything I am

Everything I Am - Kanye West - Graduation (HD ...
(2nd verse)



アルバム3枚目に至るまで、
ミックステープの時のリリックをそのまま持ってくるなんて、
余程の自信があったんだなぁと思ったのですが、これって要は
「俺がただのプロデューサーだって言って真に受けなかった奴らに見せてやる!」ってことだと思うんですよね。
当時のリリックをそのまま使ってそれで商業的にも成功することで「どうだ?見たか!」って一泡吹かせてやろうと。

業界人たちが
「お前にはできないよ、君はプロデュースに専念すべきだ。」
って言ってくる中、このような野心を持って
成り上がってきたカニエウエストなので、
枠を飛び越える&ぶっ壊すなんてことは
彼の十八番なんですよね。

むしろそういうことを言われると
我慢できなくなるんじゃないかと。

彼がこれを証明した後、
いろんなプロデューサーがラップをし始めました。

Timberland、Swizz beats、
最近だとChris Brownも。
(Swizz beatsは本当にカニエウエスト見たく自分がラップをしたアルバムをリリース。)

こういった動きはカニエウエストが
壁をぶっ壊してくれた功績の
影響が大きいのではないかと。

One Man Band Man

アーティストとして、
さらに今までのラッパーのイメージも壊します。
ファッションもそれまでのThugで
ギャングスターなイメージを壊し、
ジャストフィットもしくはスリムなファッションに。
ラップする内容も自分を誇張するような内容よりも、
等身大な、そのままな気持ちを吐き出すスタイルに。

その後さらに、自身が提供する音楽でも
実験的なことを繰り返し、
ヒップホップの音楽を進化させ続けます。

808s & Heartbreak

Kanye West - 808s &amp; Heartbreak (Full Album) [HQ ...

My Beautiful Dark Twisted Fantasyでは
ショートフィルムにも挑戦。
以前Jay-zの楽曲作成中に語っていた
「クラシックアルバムの楽曲のような、まるで映画のサウンドトラックみたいな...」という
彼が音楽対して語っていたイメージも自身で実験しました。
(ソースようやく見つけた...https://www.youtube.com/watch?v=-fMCqLBMPPo 冒頭と1:20分)


My Beautiful Dark Twisted Fantasy (Clean)


Kanye West - My Beautiful Dark Twisted Fantasy ...

Yeezusではもう僕は深くは理解できないけど、
CDジャケットから楽曲の構成まですべてが斬新になってマフタ。

Yeezus


Kanye West - Yeezus (Full Album) [HQ] - YouTube


今も、これからも、常にカニエウエストは枠をぶっ壊し続ける。

おそらくこれが彼自身を
Yeezus(Jeesusのもじった名前)と
呼び始めた理由だと思うんですけど、
彼がプロデューサー→ラッパーの壁を壊した後、
彼の壁を壊したがる性分に火がついて
他のジャンルとの壁も壊し始めます。

それが最近の
ファッションブランドに対するrantだったり、
業界内の人種間にある壁へのrantだったりするわけです。

SWAY in the morningで
ファッション業界とのやりとりの中で感じた
プレッシャーに対する鬱憤を爆発させたりもしましたけど、
全てはそういう
「お前はラッパーなんだからファッションには口出しするな。」
的な態度に対する怒りなんですよね。
きっと。

Kanye West flips out on Sway in Morning - YouTube


これらの活動を、
イエスキリストが現世に現れてユダヤ人や律法学者と
そうでない人達の間にあった壁、
選ばれたユダヤ人とそうでない人達、
人と神の間にできた壁を取り除き
神の無条件の愛を広めた行動と重ね合わせて
自分で勝手にYeezusと命名したのかと。


なので、
彼がアーティストという枠を超え、みんなが
「お前はそのポジションにいるべき人間じゃないだろ。」
というような
大統領選に出る!
っていうのも全然不思議じゃないというか。

彼は永遠にこの境界線を
プッシュし続けるんだろうなって思ういます。

シュワちゃんもカルファルニア州の
Mayorになったりするわけだし、
アメリカだと何が起こるかわからないからもしかしたらね...。

ドナルドトランプも支持されるくらいですから。

Kanye West Announces 2020 Presidential Run ...

なので、これからも変わらず
カニエウエストは
カニエウエストで
あり続けることでしょう。

易しい道のりではないと思いますが、
彼のありのままに、
自分を押さえつけることなく
自由に生きようとする行動には
勇気をもらえることがしばしば。

これからも彼にinspireさせてもらおうと思います。